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The Creed of the Hanko title

外国人読者からの最新面白エッセイです!!

判子(ハンコ)は日本の文化の象徴。しかし外国ではハンコは存在しない国がほとんどです。自分でするサインが、彼らのハンコなのです。さて、今回はそんな彼らの日本の不思議、ハンコに対する気持ちや意味、その扱い方などを面白おかしく紹介しています。きっとこれを読んだあなたは、今までなんとも思わなかったハンコを愛しく思うはず・・・日本を外から見るってこんなに面白い!


これがボクのハンコ。こんな普通のハンコはきっと他にも沢山あるはず、でもこれはボクだけのハンコ。そう、ボクの親友、ハンコ。これがここではボクの人生。これをマスターしなければ、ここでの生活をマスターしたとは言えない。ハンコなしでは、ここではボクは全く使いものにならない。ハンコのない人生はここではないも同じなのだ。だからハンコを押すときは覚悟なくてはならないのだ。

何をぼやいているのだろう・・そう、ハンコ様様なのだ。この国では、このハンコ様がものを言わすのだ。ちっぽけなのだがその存在感はこのボク自身なんかよりずっと大きいのだ。このハンコが全ての大切な瞬間に必要になるのだ。例えば、銀行口座を開くとき、車を買うとき、宅配の受け取りや、なんとケーブルTVに加入するときも、全て最後の最後に登場するのが、このちっちゃな彼、人生を左右するハンコ様なのだ。きっとこれを読んでいるキミは、自分の手で書くサインよりもなぜ、そのちっちゃなハンコなるものが重要視されるのだろうと不思議に思うでしょう。答えは簡単、郷に入れば郷に従え!そうなのだ、心配ご無用!この国を楽しむにはこの精神なのだ。
さて、ハンコについて結構説明できたかな?まだまだだね。では先に進むとしよう。まずハンコを作るのには外国人の場合、自分の名前を漢字に変える必要があるのだ。なんと驚くなかれ10,000字以上の漢字の中から自分の名前を漢字で作るのだ。全く同じ発音や意味の漢字を選ぶのは難しいので、自分の名前にあったいい意味を持つ字を選ぶ事をお勧めする。もちろん、ひらがなや、カタカナで作ってもいいわけだ。しかし、漢字の場合読み方が異なる場合もあるので、恥をかかないように、いい字を選ぼう。例えば、Woodburnさんの場合、Wood (木)、Burn (燃える) だからといって‘木燃’とハンコを作っても誰もウッドバーンさんとは読んでくれないどころか、白い目で見られてしまうだろう。気をつけよう。

そして、このハンコを見事に作る事ができたら、なんとこのハンコを登録する必要があるのだ、(印鑑証明)そうだ、ハンコのIDカードなのだ。この証明書がないとアパートの入居や、車が買えないから要注意!この証明書を作るには区役所で申請すれば作ってもらえる。登録料が¥650、そしてコピーをもらうには¥350で作ってもらえる。これから日本に訪れようとしているキミ、役に立ったかな。

最後にボクの友人のパトリックの話で締めくくろう。パトリックはハンコがいることを知らずに銀行へ行ったはいいが、もちろん銀行で‘ハンコがないと口座は開けません’といわれた。ハンコについて何も知らない彼は、以前¥100ショップに沢山ハンコなるのもが売っていたのを思いだし、急いで¥100ショップへ。最初に目に入って買ったハンコにはしっかりと‘山崎’と書かれていた。銀行の担当の人はもちろん、‘これはパトリック様とはお読みできないと思いますが・・’と困り顔。しかし驚いた事に彼は‘ボクの中ではこれをパトリックと読むのです。’そう言って譲らなかった。彼の通帳には今も、しっかりと‘山崎(パトリック)’と、ハンコ様の姿がどっしりと写っている。


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