One Yen Coins ARE EVIL!!! - redundant plastic tokens!

1円玉よ！キミは本当に使えない。
今回のエッセイは日本で働いている外国人読者からです。気がつくと財布の中がいつも1円でいっぱいになってしまい、使おうと思っても結局使えず、貯まっていくばかりになってしまう、この”使えない1円“についてのエッセイです。皆さん、きっと納得のはずです！あなたの家にもありませんか、仕方なく貯まってしまった、1円ばかりが入っているビン・・・

ある朝ボクはいつものように、財布と鍵を持って仕事に向かうために外に出たのだった。その朝はとってもすがすがしい日で、ちょっと回り道をして自動販売機であの“元気ドリンク”を買うのにぴったりだと思ったのだ。“元気ドリンク”とはボク達外国人の間では、日本の栄養ドリンクの類を“元気ドリンク”と呼んでいるのだ。そう、味はいただけないが、ビタミンなど体にいいものがいっぱい入っていて、コマーシャルでやっているように“元気ドリンク“を飲むと、急に元気になり、とんでもない急な崖が一気に軽々登れてしまうという類のものだ。まあ、そこまではいかないが、元気になったような気分になれるのは本当だ。まあ、ボクは個人的にはあのコマーシャルは真面目に作りすぎなので、もっと面白くして楽しめたらもっとお客さんも増えるのにな～っと思うのだが。例えば、崖を登っている一人が崖から落っこちてしまったり、変な田舎のおじさんが急に元気になって落っこちた人を助けてくれたりとか・・まあ、別にコマーシャルはいいとして、とにかくボクはあのドリンクで、気分をリフレッシュさせて仕事に向かうのを結構気に入っているのだ。

僕の財布のタグにはコットン１００％と書いてあるのに、もはやそれはコットンどころか、何か別の恐ろしい物に変形しているように見えるのだ。
自動販売機に向かって歩きながら、財布を手にしてみると、小銭でいっぱいで、中に風船でも入っているかと思うほど、財布がパンパンになっているのだ。僕の財布のタグにはコットン１００％と書いてあるのに、もはやそれはコットンどころか、何か別の恐ろしい種類の物に変形しているように見えるのだ。ここれがまた、お金が沢山入っているようにも見えないのだ。
そして、ボクが財布に手を突っ込んでみて出してみると、出てくるのは①と書かれたシルバーの小さなメダルのようなものばかりなのだ。そうだ！1円玉なのだ！信じられない事にボクの手の中には、50円分はありそうな、1円の山があるではないか！そして、腹立たしい事に、こんなに沢山あっても、それでも100円ショップですら何か買えるほどにはならないのだ。

大体、この国で1円で買えるものが存在するのだろうか。ボクが知る限りでは、携帯電話がたまにジョークで1円で売っているぐらい・・それ以外に見たことがない。

ボクはこの使えない1円の山を自動販売機に入れてみた。見事にカジノのスロットマシンで当たったときのように、ジャラジャラと1円が戻ってくるのだ。なんだか自動販売機の中に入っている飲み物達も、恥ずかしそうにボクを見ているような気にさえなるのだ。頭にきたボクは、入れ方が悪いのかと思って、もう一度今度は力を入れて、山のような1円玉をジャラジャラと入れてみた。同じだ。全部見事にジャラジャラと全部戻ってくるではないか！！なんだか今度は、戻ってきた1円玉の山がボクに向かって馬鹿にしたように笑っているように見えるのだ！こんな事してる間に仕事が始まる時間になってしまっているではないか。
大体、この国で1円で買えるものが存在するのだろうか。ボクが知る限りでは、携帯電話がたまにジョークで1円で売っているぐらい・・それ以外に見たことがない。
きっとボクは、こんな事で腹を立てすぎなのだろうか・・・きっと、ボクのアパートには千円札は1円玉や、スーパーの袋のように散らばっていたりしないからだろうか。きっとみんな嫌いなはずだ、この1円玉が・・もうひとつ言えるのは、みんなからきっと同じような扱いを受けているのが、5円玉だ。もちろん、ボクの財布の中にも1円と同じようにすまして入っているのだ。ボクが思うに、きっと誰かが使えない1円玉を狙って撃ったはずが、近くにいた5円玉に命中してしまい、5円玉はあんな弾が当たったような穴があいている形をしているのだろう。
こんな使えない奴らを世間から締め出そうではないか。全部溶かして、姿を変えて、もっと大きなビールの缶になったり、新しいターミネーターのロボットを作ったり、日本にはあまりゴミ箱がないから、ゴミ箱を作ったりすればいいのだ。そのほうが絶対に今より役に立ち、みんなからもっと愛されるはずだと思うのだ。

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